- 北欧の春祭りを感じるひととき
- “くらしの提案”では、MOOMIN SHOP ONLINEのスタッフがおすすめの「ムーミン」アイテムを取り入れたくらしをご提案します。
4月になると、北欧・フィンランドにも少しずつ春の気配が訪れます。
長い冬を越えて、やわらかな陽射しが森を包み込み、木々が芽吹き始めるこの季節。
クローゼットの奥から軽やかなコートを引っ張り出したり、冬の間に閉め切っていた窓を大きく開けて部屋に風を通したり。そんなちょっとしたことで、気持ちまでふわっと明るくなるんですよね。 
- ムーミン谷でも、春の訪れとともに動き出す仲間たちがいます。
スナフキンは放浪から帰り、冬眠していたムーミンやしきの住人たちも目を覚まして春の準備を始めます。
森で芽吹く若葉や、少しずつ長くなる昼の時間に心が弾むムーミンたちの姿が目に浮かぶようです。
そんなムーミン谷を思い浮かべながら、私も春の陽気に誘われて、散歩やピクニックに出かけたくなります。
そうして春を楽しんでいると、自然とフィンランドの春のお祭り「ヴァップ(Vappu)」のことが思い浮かびます。
日本のゴールデンウィークの時期と重なる5月1日に行われるこの祝日は、メーデーというだけでなく、春の訪れを祝うにぎやかなお祭りでもあります。
フィンランドの街中にはカラフルな風船やリボンがあふれ、人々は友人や家族とピクニックを楽しんだり、広場のイベントに参加したりと、一日中お祭り気分に包まれます。
学生たちが卒業時に受け取る白い帽子をかぶり、広場や公園に集まるのもヴァップならではの光景。まるでムーミン谷の仲間たちが春の訪れにワクワクしているような雰囲気です。
このヴァップに欠かせない春の味が、フィンランドの伝統的な発泡飲料である「シマ(Sima)」。レモンと砂糖を発酵させたほんのり甘い炭酸飲料で、爽やかな酸味と微炭酸のシュワっとした口当たり、独特な風味が特徴です。
おうちで簡単にシマのような爽やかな味わいを楽しみたいときの私のおすすめは、黄色い缶が心を弾ませる素敵なレモネード。 

- 個包装のスティックをお水に溶かすだけでレモンの爽やかな酸味と甘みが手軽に楽しめるので、ヴァップの気分を味わいたいときにぴったりです。生のレモンを切って入れれば、見た目の爽やかさも増しておすすめですよ。
春の陽気にもよく合い、ピクニックのお供にも最適。私はサンドイッチやフルーツと一緒に楽しんで、まるでフィンランドの公園でヴァップを過ごしているような気分に浸っています。 
- そして、ブルーレモネードは、透き通った青色が目を引く爽やかな一杯。
ちょっと特別なときにぴったりな珍しい色なので、家にお客さんが来たときは、おもてなしが大好きなムーミンママになった気持ちで、心を込めてブルーレモネードをふるまうことにしています。 

- こちらも個包装のスティックで一杯ずつ簡単に楽しめます。シマの黄金色とは異なりますが、春の空のようなブルーの色合いがとても綺麗で、テーブルに置くだけで気分が上がりますよ。
リトルミイのパッケージが可愛いレモンティーは、紅茶の香りとレモンの酸味が絶妙に調和した本格派インスタントティー。
分量を自由に調整できるので、好きな濃さにアレンジしやすいのがポイント。
炭酸水で割って爽快なレモンスパークリングティーにするのもおすすめ。
泡のはじける音を聞きながら、フィンランドの賑やかな祭りに思いを馳せるのも素敵なひとときです。 
- リトルミイは、お茶の時間でもじっとしていることはありません。ティーカップの中に角砂糖を投げ入れたり、ムーミンたちの会話にちょっかいを出したり。そんな彼女のように、自由にアレンジを楽しめるのが、このレモンティーの魅力です。
今回ご紹介したドリンクは、どれも手軽に用意できるものばかり。
春の訪れとともに、新しい環境や忙しさに戸惑うこともあるかもしれません。気づけば、自分を見失いそうになることもあります。
でも、ふと立ち止まり、お気に入りの飲み物を手に取るだけで、心が少し軽くなるもの。
「ムーミン谷の夏まつり」に、洪水でムーミンやしきが水没して、ムーミン一家が流れてきたあやしい家に移り住むことになってしまうお話があります。
そんな中でムーミンママがみんなのティーカップにお茶を注いで、気持ちを落ち着けていましたね。
いったん飲み物を飲んでほっとひと息つくと、不思議と気持ちが落ち着くもの。

- リトルミイのように自由気ままに、ムーミンママのように穏やかに。
フィンランドの春の味を感じながら、新しい季節の始まりを祝うひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか?
※出典:
『ムーミン谷の夏まつり』ムーミン全集[新版]
作・絵:トーベ・ヤンソン 訳:下村隆一 講談社 刊